
iPadで何より注目されているのは電子書籍だと思います。あとちょっとゲーム。
この2つに話題が行き過ぎていて、なんだか他のことがぼやけてしまっていますが、iPadには映像もあるしウェブもあります。
実際に使ってみて思ったことは、iPadはけっこう重いということです。意外と重い。(そんなことないかな?友達に持たせたら、見た目通りの重さだけど?って言ってたけど)
僕の感覚だとこんな重くて折り曲げたり歪めたりできない機器でiBooksのようなほぼ純粋なテキストを読むのはちょっと違和感がありました。昔アメリカ人が使っていたバカでかいケータイみたいな感覚です。つまり世の中が騒ぐほど、iPadは紙出版キラーではないというのが実感です。
そこんとこは一度ちゃんとメディアの方にも検証して欲しいと思います。
なんだか騒いでニュースを流すばかりで批判・検証的な意見がほとんどないのは、Appleの言論統制ってわけでもないですよね?まぁまだ発売されたばかりだし、これからかな?
なので僕は小説はもちろん、新書のようなものもあんまりこれで読もうという気にはなれないなと今は思っています。ただ、画面はほんとにきれいで、解像度もとても高くなっているので、写真やムービーはリッチだなーと思います。
なので雑誌や写真集だとか図やグラフの多い図鑑とかあるいは専門的な論文などはiPadにうってつけだと思います。電子書籍ということでいえばiPad3がでるくらいまではそんなところじゃないかなと思っています。
前振りが長くなりましたが、電子書籍よりもむしろiPadはウェブを見るためのものだと思います。iPadはやっぱりまだ「家電」なんです。家電で文字を読もうという人は少ないと思います。
ウェブ制作者から見ると、自分の手の平にウェブが載っている。本やコップなんかと同じようにウェブが生活の中に自然と存在できて、テレビのように周りにいる人といつでも一緒に見ることができる。これはとっても興奮することです。なんだかやっとウェブも市民権を得た。そんな気分です。
実際、今うちでは、ソファに僕と奥さんと子どもが座って、子供はテレビを見ていて、奥さんは本を読んでいて、僕はiPadを持ってYouTubeを見ている。おもしろい動画を見つけたらみんなで見るというようなことが自然に起きています。
バラバラなことをしていても一緒にいれる。その仲間にウェブも入ったな、その時思いました。
僕たちはそれこそ寝ている時以外はいつもパソコンを起動していますが(たまに寝てても起動してるほど)一般の家庭のパソコンはそうじゃないと思います。でもiPadにはシャットダウンも起動の待ち時間もないので今まで億劫だったことが簡単にできるようになります。
ちょっとしたことでもネットで調べたり、見たりできるようになります。たぶん少しずつ、そうなります。クックパッドのようなウェブの利用の仕方が少しずつ拡大して行くと思います。
これは先日のWordCampに行って実感しました。
僕を含め何人かiPadを持ってきていたのですが、懇親会の時なんかに何人かでiPadを覗いている光景や、僕自身、サイトのデザインイメージを人に見せたりして、ああ、iPadでやっとウェブが人と人のコミュニケーションの間に入るようになったんだなぁ、これからはウェブへの接し方がまるで変わってくるなぁと思いました。
似たようなことはiPhoneの時にもありました。だから少しずつです。iPadで全てではないけれど、少しずつ。確実なのは、逆戻りはないということ。


